おおくぼ としみち
1830-1878 享年49歳。
薩摩藩士。
■通称:正袈裟、諱:利済、利通、号:甲東
□親友・西郷隆盛とともに薩摩藩
下級武士集団の中心人物となる。
□島津久光に信任され、西郷隆盛、
小松帯刀らとともに公武合体運動に
尽力する。
□やがて倒幕運動に転身し、長州藩や岩
倉具視らと結んで、王政復古、戊辰戦
争を主導し、明治新政府樹立に
貢献した。
□以後、新政府の下で木戸孝允らと版籍
奉還、廃藩置県を断行する。
□岩倉遺外使節の副使として随行し、
ビスマルク専制政治の影響を受けた。
□帰国後、1873年に内務卿となり事実上
政府の実権を握り、地租改正事業や
絶対主義的天皇制の布石を敷いた。
□新政府政策の主導を務めるも、石川県
士族・島田一郎らに暗殺された。
(紀尾井坂の変)