おおむら ますじろう
1824-1869 享年46歳。
長州藩士。
長州藩医の子。
旧名は、村田蔵六、藤原永敏。
□1824年、益次郎は周防の鋳銭司村(
すぜんじむら)で生まれた。
長州藩出身とは成っているが実際は
、長州とは隣境の国・防州(ぼうしゅう)
と呼ばれた小藩の出である。
山口県が長州と防州の二区から成る
ようにこの二つは一心同体のようなも
ので、高杉晋作らも、「防長二州」と呼
んでいた。
□大阪で緒方洪庵の門下となり、適塾(
てきじゅく)で蘭学と医学を学ぶ。
□宇和島藩・伊達宗城の推挙で幕府の
蕃所調所に仕えた。
□長州藩にその才能を認められ、兵制改
革に力量を発揮する。
□第二次長州征伐、戊辰戦争で軍事指導
に敏腕を振るう。
□明治政府の兵部大輔となり、明治軍制
を創設。近代兵制の樹立に尽力する。
□近代兵制に反対する士族によって、襲
撃されその二ヶ月後に没す。
□益次郎の構想は山県有朋らに受け継
がれていった。