岡本 半介

おかもと はんすけ

1812-1898 享年87歳。

□通称:宣迪、吉甫、黄石

□彦根藩士・宇津木久純の四男。

 彦根藩の家老職を務める岡本家の養子となり、家督を継いだ。

 尊王攘夷派であったため、開国派であった井伊直弼と対立し、

 家老職を罷免される。

□彦根藩家老。
  日米通商条約問題で大老にして彦根
  藩主・井伊直弼に外国との和議を停止
  し、攘夷に専念するべきことを進言し
  たが聞き入れられなかった。

□桜田門外の変で藩主・直弼が倒れると
  、彦根藩存続のために藩論を勤王に
  転向させることに尽力した。

  直弼の腹心・長野主膳らを粛清するよう井伊直憲に

  進言した。

□徳川慶喜の命令に忠節を尽くすべきとして、

 第二次征長戦争に藩兵を出陣させた。

 結果は、大敗に終わり、藩内外から批判を受けた。

□王政復古後は、彦根藩下級藩士・谷鉄臣、大東義徹などに

 藩主導権を奪われる。

□漢詩人としても知られ、詩集に「黄石斎集」がある。